OUT OF MY SKULL

大阪でひっそりと活動する修理屋

RD350 エンジン 4 腰下組み立て 1

エンジンのオーバーホールで大変なのは確認、清掃です。
フォーストもツーストも違いありません。
ツーストの方がそりゃ楽ですけどね。

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こんな感じでコーティングされてたこのエンジン。

556でふやかして割り箸やらステンレスブラシやらでチマチマやってきます。
化石みたいになってるとサンエスやら灯油も殆ど効きません。
手を動かせっ!て感じでお掃除します。
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チェーンルブの化石も556でふやかすとよく落ちますよ。
今回は人様のエンジンなのとクラックやらを確認する為にキレイにしましたが、めんどくせえならチェーンルブやめて廃油でもチェーンに注油しときゃ遠心力で油が飛んで勝手にキレイになってきます。←自分のバイクで実践済み。

んで全ての雌ネジにタップ立てて、オイルストーンでカエリがないか確認。

タコメーターのシャフト組んでからスタッドボルトとダウエルピン立てていきます。

新品なのにスタッドボルト結構歪んでんのがあるんだけど…
スーパーレーサーならクレーム入れたり返品したりするんでしょうけどめんどくさいんで手持ちで対応。曲がりなし。(あってよかったね!

シフトカムとシフトフォークを組み込みます。
ベアリングは変えろ!とのことなので交換してます。
止めてあるネジは新品に。
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古いのはとっときます。色々使えるんですよね。
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合わせ面はしっかりアセトンで脱脂しようね。
んでガスケットをうすーく塗ります。
指定はヤマハボンドNo.4ですがそんな骨董品は無いのでスリーボンド 1215を使用してます。

RDに関して言えば工場のラインではみ出ちゃうぐらい塗ってますがクランクケースはかなりの精度なんで、指紋がつくかつかないかぐらいで充分です。
でクランク、ミッション、オイルシールをのせちゃいます。

先にガスケット塗るのはクランクやらミッションやら先に乗せると塗りにくいから。
好きにすればいいところだけど先に塗るならオイル垂れないようにしてね。垂れたら脱脂からやり直しだよ。

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オーバーホール済みのクランクが少し錆で削れてますが僕には判断出来ません。
ていうかこれぐらいなら平気で使います。
まぁ内燃機屋が大丈夫って言うんだから大丈夫なんでしょう。
コンロッドもピンもベアリングも新品です。

んで締め付け。

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クランクケースに締め付け順序が刻印してあるんで、
M8 2.0kgm
M6 1.0kgm
で締め付け。
やろう!って方の為、一応参考に画像つけときます。
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一気にやらずに3回くらいに分けて締め付けます。
こんなところぐらいはトルクレンチ使いましょう。
今回はクランクケースが不安いっぱいなんで仮組してから組んでます。